[Linux]
発行日付: 2005/5/15
http://www.kunitake.org/xoops/modules/xfsection/article-61.html
を Wiki に直したものです。内容は同じになっています。
ハードディスクを処分する際には、データを消去するのは常識となっていると思いますが、dd で上書きしたり、でたらめなデータを書き込んだりしても、1回程度では、結構復元できるらしです
誤解をおそれず書くなら、これは鉛筆で紙に文字を書いて消しゴムで消すようなもので、綺麗に消えたように思えても、斜めから見たり、全体的に鉛筆で汚すと、以前書いたところが、白い溝として浮かび挙がるのに似てますね。こうなると、何度も何度も紙の上から書いては消し、書いては消ししないと、どうしても痕跡が読み取れてしまいます。
こういった磁性体の記録媒体からファイルをリカバーする技術MFM(Magnetic Force Microscopy)と呼び、それなりに資金があれば、この技術をつかって、2、3回程度なら上書きされたファイルも復元できるらしいです。
これに対抗するため、ファイルの確実な削除を人にかわって行ってくれるソフトが
wipe - securely erase files from magnetic media
です。このプログラムは、何度もデータをディスクに上書きし、元のファイルの痕跡を消し去ります。
wipeの実装にあたっては Peter Gutmannという方が書いた
Secure Deletion of Data from Magnetic and Solid-State Memory
http://www.cs.auckland.ac.nz/~pgut001/pubs/secure_del.html
を元にしているそうです。
このプログラムは、ファイル単位、ディレクトリ単位での確実な消去も行ってくれますが、フロッピーディスクに対しては注意が必要なようで、-l でフロッピーディスクの正確なサイズ情報を渡してやる必要があるようです。
# wipe -Kq -l 1440k /dev/fd0
#フロッピーディスクでは試したことないけど(^_^;
ともかく、このツールを使う前に、一度は
$ man wipe
して、是非、じっくりマニュアルを読んで見ることをお奨めします。
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