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2006-01-28 Sat


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フェルマーの最終定理 - ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで [Book][アサマシ]


聞いていたとおり面白かった!私でも知ってる、フェルマーの最終定理が証明されるまでを、興奮とともに追体験しているような感覚。

ワイルズが行った、フェルマーの最終定理についての証明は、最先端のさまざまなテクニックが駆使されているそうです。この本で触れられている主なものだけでも

- 楕円方程式
- 谷山=志村予想
- コリヴァギン=フラッハ法
- ガロアの群論
- 岩澤理論

など、聞きなれない言葉が並びます。でも、中学校程度の数学の知識があれば、楽しく読めてしまうんじゃないでしょうか?(なくても面白いかもね)
物語は、ピタゴラス(ピュタゴラス)から始まり、徐々に舞台が整っていきます。
オイラーだとか、ケプラーだとか、教科書でしか聞いたことがないような人たちが出てくるのも楽しいですが、いよいよ機が熟し、ワイルズが証明へと突き進むさまを見ていると、数学はもしかして、フェルマーの最終定理を解くがために存在しているのではないか? という錯覚すら覚えます。
いや〜読んでて楽しかった。ここまでドラマチックに読めてしまうのは構成の妙なんでしょうかね? 雰囲気はダヴィンチ・コードチック? でもこっちはなにせ実話。面白さ倍増(^^;

個人的にはフライが、フェルマーの方程式を楕円方程式へと変形させ、谷山=志村予想と結びつけたくだりには、かなりシビレた。

この本で、数学を学ぶことは叶わないとは思うけど、数学が好きになるきっかけにはなるんじゃないかな?
理系に進むつもりだけど数学なんとなく苦手、という人にはお奨めかも? 本の内容にはあんまり関係ないんだけど、

「数学って一所懸命勉強しても、役に立たないんだよ」

なんていう人がいますが、これ、嘘です。これを下手に信じちゃうと

「だまされた!!数学ってこんな便利、というか使わんとどうにもならんやんけ!知ってたらもっと真面目に勉強したのに!!」

と後悔すること請け合い。たとえばロボット工学をやりたい人は、制御工学に身を投じる必要があるかと思いますが、ラプラス変換とか、鬼のように使いまくりです。ええ、苦い経験です(T^T)



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