報告書「IPv4アドレス枯渇に向けた提言」公開のお知らせ[IPv6]

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2006-04-03


改めて JPNIC からこういうドキュメントが出て来ると、 IPv4 アドレスの枯渇が現実のものとして見えて来た、という感じを受けますね。

報告書「IPv4アドレス枯渇に向けた提言」公開のお知らせ
http://www.nic.ad.jp/ja/research/ipv4exhaustion/

以前は、IPv4 は絶対になくならないだろうと思ってました。それは以下の理由からです。

2000年問題においては、技術者が前もって対策を講じた結果、特になにも起きませんでした。で、「あんなに騒いでいたのになにも起きなかったじゃないか」とか言われてしまうぐらいの見事な仕事だったわけですが(※)、IPv4の枯渇問題についても同様に、実際に枯渇する前に IPv6 へ移行してしまい、結果として、「IPv4 アドレスは枯渇するっていってたのに、結局 IPv6 に移った今も枯渇してないじゃないか」とか言われるだろうと考えてたからです。で、もし枯渇まで行ってしまえば、インターネットに携わるエンジニアの敗北だとすら考えていました。

でも、最近ではやっぱり枯渇まで行ってしまうんだろうな、と思うようになりました(エンジニアが対策をさぼるから、と思っているわけではなく、やっぱりちょっと IPv4 の枯渇問題の捉え方と、IPv6 利用シーンに対する考え方が、自分の中で変わって来たからです)

ともあれ、その時までに、枯渇のインパクトが小さくなるよう手立てが打ててるといいですねぇ……

それはさておき、このドキュメントについては

http://d.hatena.ne.jp/maem/20060403/p1

でも触れられている通り、いわゆる IPv6を推進している人ではない人たちによって、作成されたことが意義深いかと。

ただし、ちょっと IPv4/IPv6の挙動について誤解を招きそうな点があったので、メールでコメントして置きました(個人的には結構クリティカルだと思ってますが、さて……)

※今思えば、2000年問題でこんなことが起きる!と言われていたことの中に、荒唐無稽な話も多々あったにせよ



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